名 称 | 磨崖和霊石地蔵 保存修理業務 |
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所 在 地 | 三原市鷺浦町向田野浦(佐木島) |
指定区分 | 県指定文化財 |
磨崖和霊石地蔵は、向田港の波打際にある花崗岩製の岩に蓮華座と舟形の輪郭を彫り、その中に地蔵坐像が彫られています。その周辺には願文が刻んであり、 正安二年(一三〇〇)の刻銘がみられます。 潮位の変化が著しく、満潮時には海水が地蔵の頭の辺りまで達し、干潮時にのみ岩の全体が姿を現すという特殊な環境に位置するため、岩表面は常時、乾湿を繰り返しています。 近年、石地蔵の表面剥離が進行し、像容が不鮮明になりつつあるため、剥離拡大防止を目的に剥離部分の点接着処理を行いました。