概 要
名 称 | 宮野町恵比須祠 扉石修理 |
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所 在 地 | 福岡県八女市 |
業務概要
| 石祠の扉石と銘のある壁石が破損していたため、修理を行いました。 扉石 2枚 壁石(銘入り)1枚 |
破損状態
表層の層状剥離や部材一部が欠損していました。また、材質劣化が著しく、銘の表層一部は剥落していました。
クリーニング
接合可能な部材は番号付記のうえ取外しました。表面の塵埃や藻類等の植物は強化剤含浸の妨げとなるため、全体を水洗いし植物付着部分はスチーム洗浄機と軟質ブラシで取り除きました。 クリーニング後、室内で2週間乾燥させました。
石質強化
シラン系強化剤に24時間浸漬し、石質強化を行いました。取り外した部材も同様に強化しました。石質強化後、余剰薬剤を拭き取り、室内で2週間養生しました。
亀裂充填・接合
亀裂や剥離部分はアクリル樹脂で充填接合しました。また、取り外した部材はエポキシ樹脂で接合しました。
擬石補修
表層剥落範囲が拡大しないよう擬石補修しました。欠損が深い部分をプレミックスポリマーセメントモルタルで下塗りした後、配合試験で決定した配合骨材と擬石剤を混合し、欠損部分に塗付けました。硬化前に竹串でテクスチャーを調整し、硬化後アクリル樹脂と無機顔料で色調調整しました。
修理前後比較